結婚が決まり、いざ会社に退職願を提出する、という段階で止まっていませんか?
退職願なんて書いたことない、という方が圧倒的だと思います。
退職願って封書はよくドラマで見るけど、中身なんて見たことないし。
そもそも退職願って誰宛に何を伝えるもの?結婚するって書いていいの?
悩みはたくさんあると思いますので、今回は結婚を機に会社を辞める場合、に特化して退職願の理由とその書き方についてお教えします。
退職願の理由の書き方 結婚するときは
退職の理由は人それぞれです。でも理由の書き方は共通して「一身上の都合」になります。
また退職願に記載する項目も結婚の場合とそうでない場合で共通して以下の通りになります。
・表題:退職願
・退職の理由:一身上の都合
・退職日
・提出日
・所属部署
・印鑑
・退職願の宛名(社長)
これらの項目を満たせば、退職願としての内容は網羅できています。
まずは、なぜ結婚する場合も退職の理由は「一身上の都合」でまとめられるかをご説明します。
退職願の理由は具体的に書くべきなの?
退職の理由は具体的に記載する必要はありません。
退職の理由がなんであろうと、会社側はこれを拒否することはできないですし、いかなる理由でも本人に退職の意思があれば退職は可能です。
ということで、結婚を理由に退職するということは明記する必要はありません。
会社を退職すると、失業保険の受給のために離職票を受領する必要があります。
ここでは退職の理由を事業者側、本人側で選択し、ハローワークにて受給資格があるかを判定してもらいます。
ですが、事業者側の退職理由の選択項目に、結婚という項目はなく、個人的な事情による離職が選択されます。
退職者本人が、その項目にある「結婚」を選択することで、ハローワークで退職理由の確認がされます。
よって、会社側にわざわざ結婚するので辞めます、という通知は必要ないことになります。
退職願の書き方 結婚退職の場合
ではここで、退職願の書き方についてご説明しましょう。
用紙は白色の一般的なもので、罫線のありなしは関係ありません。後ほど封筒に入れますので、一般的なA4やB5の用紙が適しています。
書く際には、ボールペンや万年筆を使用しましょう。
また会社で予め所定の書式がある場合はそれを利用しましょう。縦書きが一般的です。
- 表題:退職願 最初の行の中央に来るように“退職願”と書きます。公務員の場合は“辞職願”と書きます。
- 退職の理由 / 退職日
- 提出日
- 所属部署
- 印鑑
- 退職願の宛名(社長)
本文に入ります。
2行名の下に、“私事、”と書き、3行目は頭から
“この度、一身上の都合により平成○年○月○日をもって退職致したく、ここにお願い申し上げます。”と書きます。
1行開けて、提出日の記載をします。
隣の行に所属部署と自分の氏名を記載します。氏名は後ほど印鑑をつくスペースを考慮しながら、用紙の下側に合うように記載します。
氏名の最後に捺印します。公式な文章なのでシャチハタは控えましょう。
会社の正式名称と代表者(社長)の名前を記載します。必ず自分の名前より上に来るように調整して下さい。
いかがですか?退職願の書き方は以上になります。内容は単純なものなので安心して下さい。
最後に封筒の書き方と封入の際の注意点をご説明します。
封筒は白色で無地のものを用意しましょう。
先ほどA4の用紙を使用した場合は長形3号の封筒を、B5の用紙を使用した場合は、長形4号の封筒が適しています。
黒のボールペンまたは万年筆で封筒の表、中心のやや上部分に“退職願”とかき、裏の左下に所属部署、氏名を記載しましょう。
封筒の準備は以上です。
退職願の文面を書いた紙を、書面が内側になるように横に3つに折ります。用紙の上側が一番上に来るように折ったら、封筒の裏側が上になった状態で、入れてください。
この時、退職願と書かれている側が上に来るようにします。
最後に封筒を糊付けして完成です。
渡すまで、封筒が破れないようにしっかりと管理して下さいね。
最後に
以上が退職願の書き方になります。かしこまった文章なので書くのが面倒とお思いになるかもしれませんが、実はそんなことはないんです。
内容は1枚に収まるし、書くことは決まっているので、気張らずに取り組んでくださいね!