マンションの購入を考えているあなた。新居探しは気持ちがワクワクするものですね。
でも、一生にそう何回もない大きな買い物です。特に初めての住宅ローンは、聞き慣れない言葉がたくさん出てきて、戸惑ってしまいますよね。
今回は、住宅ローンの返済方法である繰上げ返済とボーナス払いの違いについて、私の経験も交えてお話しします。
繰り上げ返済とボーナス払い 違いは?
繰り上げ返済というのは、決まったローン返済額以外に返済をすることです。これにより、ローンを組んだ当初の返済期間を縮めたり、月々の返済額を減らしたりすることが可能です。
一方、ボーナス払いは、月々の支払いに加え半年に一度まとまった額の支払いをするというローン返済計画です。月々とボーナス時の支払い額のバランスはそれぞれのご家庭によって設定することができます。
一見、どちらもある程度まとまった額を返済することで、返済を効率的にできるように思えますよね。でも実は、そこに違いがあるのです。
返済の方法として、繰上げ返済とボーナス払いのどちらが良いかと言ったら、私のおすすめは繰上げ返済です。
繰上げ返済をおすすめする理由は、繰り上げ返済は借入額の元本に対してされる返済である、という点です。
住宅ローンの返済方法として、元利均等返済といって毎月の返済額を均等にならす方法が一般的です。この場合、実は最初に利息を返済する割合がとても高い仕組みになっています。
そうすると、返しているはずなのに元本はなかなか減りません。例えば将来的に借り換えをする際にも元本がしっかり残ってしまった、ということになります。
これに対し繰り上げ返済を行うと、その返済額は元本の返済に充てられます。つまり月々の支払いと比べて、繰上げ返済はとても効率の良い返済方法なのです。
注意点としては、金融機関により手数料を要したり最低金額が決まっていたりします。繰り上げ返済の金額の目安としては100万円以上とお考えください。
私たち夫婦は、マンションを購入後2年ぐらいの間に、100万円の繰上げ返済をしました。私たちの場合は手数料は無料だったのでその点は比較的気軽にできました。
まだ子供が生まれる前、共働きで比較的余裕のある時期に繰り上げ返済をしたことで、返済期間が縮まったのは気持ち的にもありがたいものでした。
さて、同じくまとまった金額を返済するボーナス払い。実はこちらは、逆に半年分の金利が余計にかかってしまう、効率を欠く返済方法なのです。
ボーナス払いの内訳は月々の返済と同様に利息と元本が含まれます。わざわざ半年返済を据え置いてしまうことで、余計に利息がかかっています。
また、ボーナスというのは毎月の給料と比べると、それほど安定した収入とは言えないですよね。例えば会社の業績や個人の成績によって変動するという方も多いでしょう。
最悪、ボーナスが支給されないことも。その場合でも、月々の返済に加えてボーナス分を支払わなければなりません。
そもそもボーナスがない、月々均等の月給や、年棒制という会社も外資などで増えています。ローン返済の長い期間に、会社の浮き沈みや転職はあり得ることです。
私たちはこういった点を考慮して、ボーナス返済は止め、月々の均等返済を選びました。代わりにボーナス分を貯蓄し、まとまった額になったところで繰上げ返済を行ったわけです。
もちろんボーナス払いをしながら更に繰上げ返済をする、両方を行うことも可能です。でも、それならわざわざ効率の悪いボーナス払いを選ばなくても良いですね。
また、繰り上げ返済なら、自分たちの都合の良いときに返済できるので、不測の事態で臨時の出費が起きた場合も対応できます。
特に今住宅ローン控除の制度を利用している人は、控除が年末の借り入れ残高によって決まるため、控除を全て利用した後に、その間に貯めたお金で一気に繰上げ返済をするという手もあります。
また、年末の残高が基準なので、繰上げ返済をするなら年明けの方がより効果は高いと言えます。私たちは繰り上げ返済当時にそこまで気付かず、年明けではない時に返済してしまいましたが。
まとめ
いかがでしたか?住宅ローンの返済方法として、月々の支払い以外の方法をご紹介しました。
おすすめは、効率的に返済ができる繰上げ返済です。返済期間の短縮や返済額を減らすことができます。
ボーナス返済をするより、元本を効率的に返済でき、社会情勢の変動や臨時出費にも対応しやすいです。ローン支払い期間は決して短くありません。無理のない範囲で、効率良く返済できるといいですね!