「長く続けられる」、「結婚や子育ての為に退職した後でも復帰できる」、「安定した職業」というイメージの医療事務ですが、初めて「医療事務の世界に踏み込もう」と転職するとしたら、一体、何歳までがいいのか?年齢にリミットはあるのか?と考えてしまいますよね。
筆者が実際に体験したこと、見かけたことなどをお話しします。
医療事務 転職するなら年齢にリミットはある?20代の筆者が感じたこと
私の場合は20歳で就職するも会社が自分と合わず辞めることになり、その後はずっとアルバイトというよりフルタイムの契約社員のようなパートをしておりました。
給料もよかったのですが、やはり福利厚生などがしっかりとした正規職員として働きたい思いがありました。
それから考えてみると、20代前半、24歳になる前なら間に合うのではないか?!と思い、意を決して23歳でパートの仕事を辞め、たっぷりと貯めておいた貯金で生計と医療事務講座に通うお金をまかない、医療事務の勉強をする生活に切り替えました。
そして、医療事務講座を修了し、検定も合格して、いざ、就職先を派遣会社に斡旋して頂くも、中々条件に合うところの募集がありませんでした。
仕方なく自分で一から就職先を探すも、いくら23歳でまだ物覚えが良いだろうという年齢であろうとも、即戦力を求める職場ばかりで全く相手にされませんでした。
また、同じような年代の人が25人ほど応募した診療所もあり、そちらでは経験者優遇とのことで、面接へ行くもまともな面接すらしてもらえなかったこともありました。
派遣会社に斡旋してもらった人達は職が決まって行くのですが、私だけが全く就職先が決まりませんでした。
そして、いくつもの病院、診療所の面接を受けた中でどうにかこうにか、ようやく就職先が決まりました。
就職先の先輩によると、こちらの診療所では未経験者の方が、真っさらだからのみこみが早く、若ければ覚えも良い、経験者だと過去の仕事とのやり方の違いから反発が起こるだろう、との考えが院内であったようで、もはやラッキーとしか言いようのない合格でした。
そして、仕事を始めると覚えることが多く大変でしたが、若さと記憶力の良さでカバーし、「覚えが良い」と太鼓判を押されました。
まとめ
自らタイムリミットの年齢を決め、すぐさま勉強にとりかかったことは良かったと思います。
実際に同じ医療事務講座には40~50代の方もいらっしゃいましたが、全然覚えられない、わからないと言っており、よく聞かれたことを覚えています。
そんな方達も必死に勉強して、検定に合格し、派遣会社に登録して医療事務員として現在も働いていらっしゃるようです。しかしながら、やはり、チャレンジするなら失敗してもいい「若いうち」の方がいいのかなと個人的には感じております。
年をとればとるほど、就職先の上司が自分の子供くらいの年齢でその人たちに頭が上がらず仕事をすることを考えると、人によっては厳しいことでしょう。
ですから、若いうちに医療事務の検定に合格し、派遣を経て経験を積んで、またも若いうちに正職員として転職するのが理想的だと言えます。
転職前の職業が事務や接客であったりすることも、人と関わる仕事であったり、マナー接遇を重視していたであろう職業からの転職ですから、採用する側としてはポイントになるでしょう。